シンボリックリンクとは
シンボリックリンクは、Mac OS X のエイリアスや Windows の ショートカットに似ていますが、より便利な仕組みです。
エイリアスやショートカットが、ただのリンクであるのに対して、シンボリックリンクは、元のファイルやフォルダと同等に扱うことができます。つまり、システムやアプリからは、「元のファイルやフォルダそのもの」として扱えるというのが、その便利なところです。
シンボリックリンクの何が便利なのか
それの何が便利かといいますと。例えば、みんな大好き Dropbox は非常に便利ですが、同期できるフォルダが決められています。よって、Dropbox で同期したければ、同期したいフォルダやファイルを、Dropbox のフォルダの中に入れる必要があります。
一方、同期したいから Dropbox に入れたいけど、アプリの指定された場所に、置いておく必要があるフォルダやファイルというものもあるわけです。
このように同期したい元のフォルダやファイルを Dropbox に入れるのが困難な場合でも、それらのフォルダやファイルは元の場所に置いたまま、そのシンボリックリンクを Dropbox の中に置いてあげれば、Dropbox で同期することが可能になります。
またはその逆、実データを Dropbox に置いて、そのシンボリックリンクを元の場所に置いても OK です。
Mac でシンボリックリンクを作成する方法
Mac でシンボリックリンクを作成する場合、ターミナルで次のコマンドを実行します。
ln -s (シンボリックリンクを作成したいフォルダやファイルのパス) (シンボリックリンクを置きたいフォルダのパス)
コマンドとそれぞれのフォルダの間には、半角スペースを入れます。
実際にシンボリックリンクを作成して、Dropbox で同期してみようと思います。
- Dropbox とは関係ないフォルダに「SymbolicLink」というフォルダを作成。
そのフォルダの中に「シンボリックリンク テスト.txt」なるファイルを置いておきます。
- 1のフォルダのシンボリックリンクを Dropbox 内に作成します。
- 1のフォルダとファイルが、Dropbox に同期されていれば成功です。
Dropbox と関係ないフォルダに「SymbolicLink」というフォルダを作成。
フォルダの中身は「シンボリックリンク テスト.txt」
ターミナルで、シンボリックリンクを作成したいフォルダと、Dropbox 内のシンボリックリンクを置きたいフォルダを指定して、コマンドを実行します。
5月23日 追記
ターミナルで、簡単にフォルダを指定する方法もメモしました。
Mac OS X のターミナルでフォルダを簡単に指定する方法 | R
シンボリックリンクが作成されました。ダブルクリックすると、元のフォルダが開きます。
Dropbox のウェブを開いて確認します。しっかり同期されています。成功です。
まとめ
たったこれだけのことなんですけど、知っておくと結構、重宝する場面があるので、知っておいて損はないと思います。