ついに本家の Karabiner-Elements が Commandキーでの「英数 / かな」の切り替えに対応しました!
これからは本家の Karabiner-Elements で良いと思います。
よければ、こちらのメモをご覧ください。 (2017/07/17)
随分と更新をサボっていますが、生きています。少しだけビールの量が増えたこと以外は、だいたい元気でやっています。
そんなことはどうでも良いのですが。
macOS Sierra になってから、取り分け US キーボードを使っているユーザーにファンが多いと思われる Karabiner が動かなくなってしましました。
USキーボードのユーザーにファンが多いと推測している理由は。
「英数」キーや「かな」キーがない USキーボードで、左右の Command キーを単独で押した時に、それぞれ英数キー、かなキーとして動作させることができるという素晴らしい機能があったからです。
これまで代替アプリとして「⌘英かな」を使っていたのですが。ふと気づくと動かなくなっており、アプリを再起動することが結構な頻度でありまして、気になっていた Karabiner-Elements を再度調べたところ、以前は完全にキーを置き換えてしまい別のキーと一緒に押した時の動作ができていなかったのですが、新たな救世主が現れて完璧な動作を実現してくれていたので乗り換えてみました。
Karabiner-Elements で左右の Commandキーで「英数 / かな」の切り替えを行う方法
これを実現するためには一手間必要です。というのも実はまだ本家のアプリには実装されておらず、独自に実装された方の Karabiner-Elements をインストールして、さらに手動で設定ファイルに書き込む必要があります。とは言っても設定自体は難しくありません。
こちらを参考にさせていただきました。
Karabiner-Elements で左右の Cmd 単押しに英数とかなを割り当てる – Qiita
アプリを入手する
Karabiner-Elements の本家はこちら
GitHub – tekezo/Karabiner-Elements: The next generation Karabiner for macOS Sierra
ですが今回は
単独で押した時の動作を実現できるこちらを使います。
Releases · wwwjfy/Karabiner-Elements · GitHub
このメモを書いている時点でのバージョンは「standalone keys + one to many mappings (0.90.86-2)」となります。インストールはよくあるインストーラーなのでサクッとインストールしちゃってください。
インストールできたら Karabiner-Elements を起動し、まずは「Add item」をクリックして上のスクリーンショットのように左の Command は、左の Command。右の Command は、右の Command と設定してください。
Command 単独で押した時の設定を追加
この時点で「~/.config/karabiner」に「karabiner.json」という設定ファイルが作成されていますのでそれを編集します。
2017/05/25 追記
「karabiner.json」の場所がわからない。またはそれが原因と思われる質問を何回かいただきましたので補足します。
もしよくわからない場合は、Finder の移動メニューのフォルダへ移動 (Shift + Command + G) を開いて「~/.config/karabiner」をコピペして移動してください。そこに「karabiner.json」があります。
簡単に説明しますと。「~/.config/karabiner」の「~ (チルダ)」は、ユーザのホームディレクトリを意味しています。つまり「/Users/username (username は、あなたが Mac にログインしているユーザ名)」と同じ意味になります。
また「.config」は不可視(隠し)フォルダです。Sierra では Finder で「Command + Shift + .」を押すと不可視フォルダを表示できます。
追記は以上です。
普段テキストエディタをあまり使わない方には、CotEditor がお勧めです。こんな時のために入れておいて損はありません。
完成図はこんな感じです。
追加する内容は
1 2 3 4 | "standalone_keys": { "left_command": "japanese_eisuu", "right_command": "japanese_kana" }, |
です。
追加する場所は、上記のスクリーンショットを参考にしてください。選択してハイライトされている部分が追加した内容です。
USキーボードで左右の Commandキーで「英数 / かな」の切り替えだけを想定した場合の設定は、以下のような仕上がりになります。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 | { "global": { "check_for_updates_on_startup": true, "show_in_menu_bar": true, "show_profile_name_in_menu_bar": false }, "profiles": [ { "devices": [], "fn_function_keys": { "f1": "display_brightness_decrement", "f10": "mute", "f11": "volume_decrement", "f12": "volume_increment", "f2": "display_brightness_increment", "f3": "mission_control", "f4": "launchpad", "f5": "illumination_decrement", "f6": "illumination_increment", "f7": "rewind", "f8": "play_or_pause", "f9": "fastforward" }, "name": "Default profile", "selected": true, "simple_modifications": { "left_command": "left_command", "right_command": "right_command" }, "standalone_keys": { "left_command": "japanese_eisuu", "right_command": "japanese_kana" }, "virtual_hid_keyboard": { "caps_lock_delay_milliseconds": 0, "keyboard_type": "ansi", "standalone_keys_delay_milliseconds": 200 } } ] } |
面倒な場合はまるっとコピペして内容を置き換えてください。
これで気がついたら動作していないようなこともなく快適になりました。
それでもこういったことに不慣れな方は多少億劫に感じるかもしれません。
そんな時は「⌘英かな」のメモも参考にしてください。
追記 : Karabiner-Elements の副作用?について
使っているキーボードや。慣れ親しんだショートカットによっては、全く気にならないかもしれませんが。どうやら macOS Sierra (10.12) の制限で Eject キーは、Karabiner-Elements ではコントロールできないようです。
Limitations
- Karabiner-Elements cannot modify eject key due to the limitation of macOS API.
- Karabiner-Elements ignores the System Preferences > Keyboard > Modifier Keys… configuration.
GitHub – tekezo/Karabiner-Elements: The next generation Karabiner for macOS Sierra
この説明でキーのリマップができないことは理解できたのですが。この制限の影響なのか? 物理的に Eject キーを備えているキーボードでも、Eject キーが無効になってしまい、Eject キーを使うショートカットが使えなくなりました。
ただし別の方法があるので、これまでの習慣を変える必要があること以外はそれほど問題ではなかったです。
Option + Command + Eject でスリープできない
これは「Option + Command + 電源ボタン」でいけます。
しかし iMac の電源ボタンは裏にあるし、押す位置によっては反応しなくてイラっとくるから。マウスでアップル () メニューからスリープをクリックした方がストレスないかも。
Control + Shift + Eject でディスプレのスリープができない
こちらは「Control + Shift + 電源ボタン」でいけます。
いずれも Eject の代わりに電源ボタンを使います。
少し参考
Mac のキーボードショートカット – Apple サポート
最近のモデルはそもそも Eject キーが存在しないので、新しめの Mac を使っている方には問題にすらなっていないかもしれませんが。古めの Mac で昔のショートカットを使っていた私には問題だったので追記しました。
追記のまとめ
最近のアップデートは、使い勝手に関わるような素晴らしく優良なアプリの動作に制限が増えていて寂しいです。
まとめ
今回紹介した Karabiner-Elements を使った方法は、気がついたら機能しなくなっていることもなく、至極快適になりました!
入力モードを変えるだけならば、Command + Space もしくは Control + Space や Command + Option + Space で切り替えることもできるのですが。いちいち右上のアイコンを見て今どっちのモードになっているのか確認するのがとっても面倒に感じるのです。
今回紹介した方法で、今の入力モードを確認せずに英数で入力したければ左の Command を一度叩いてから入力を開始。かなで入力したければ右の Command を一度叩いてから入力開始。と、今まで通りの使い方ができるよになりました!素晴らしい。
私はプログラミングなんぞ、全くできないのでこういったことを実現してしまう方には、いつも感謝の気持ちしかありません。ありがたや。