オンラインストレージ、今だとクラウドストレージと言った方が一般的なのかな?どっちだろ?
いろいろあるけど、Dropbox とか iCloud Drive とか Google Drive とかのことですね。
いろんな、ストレージサービスを使い分けている人も珍しくないと思いますが、前に TechCrunch で気になる記事を見かけたので試してみました。
あちこちに散在している自分のコンテンツを一箇所で閲覧更新シンクできるodriveはまるで“仮想Dropbox” – TechCrunch
odrive とは
odrive | Your folder to everything online
odrive が何をしてくれるかと言うと、いろいろなサービスのデータを Dropbox みたいにひとつのフォルダの中にまとめてくれます。しかも、ストレージサービスだけでなく、Facebook や Instagram の写真まで対応していたりします。そして、無料!
odrive が対応しているサービス
分類は、odrive の分類で行きます。
Cloud Storage
- Box
- Dropbox
- Google Drive
- Microsoft OneDrive
- Copy (Coming soon!)
- Amazon S3 (Coming soon!)
- Oxygen Cloud
- Amazon Cloud Drive (Coming soon!)
File Server
- Windows
- Linux
- OSX
Social Media
- Gmail
For Work
- Salesforce
- FTP
- Basecamp (Coming soon!)
- WebDAV
これからも、増えてゆくと思いますが。有名所はだいたい揃っている感じですかね。人気のありそうな SugarSync など対応していないサービスもあるので、人によっては物足りないかもしれないですね。この辺りは、使っているサービスによるので、人それぞれ感想が違いそうです。
odrive の使い方
使う前にググったんですけど全然情報がなかったので、少し丁寧に行きたいと思います。
インストール
まず、オフィシャル・サイトからアプリをダウンロードして下さい。
odrive | Your folder to everything online
このページの下の方に「download beta」というボタンがあります。
ダウンロードページのリンクを貼ろうと思いましたが、アクセスした OS で URL が変わるのと、自動でダウンロードが始まってしまうので。やめておきました。
インストールはアプリケーションフォルダにブチ込むタイプではなく、インストーラーでした。
特に設定などないので、アプリケーションフォルダからアプリを開いて下さい。
特に設定がないのは、楽で良いのですが、勝手に「ログイン項目」にも追加されていました。ちょっとお行儀が良くないけど。これは親切心であると好意的に捉えて、必要がない場合はログイン項目からそっと削除して下さい。
インストールして、起動すると、Finder の「よく使う項目」に追加され、メニューバーにアプリが常駐します。ちなみにフォルダが作成される場所は、ユーザフォルダの中です。
アカウントを追加する
と言っても、odrive も Oxygen Cloud というサービスがあるみたいなんですけど、必要がなければ特にそのアカウントを取得する必要はなく、自分が使っている Droobox や Google Drive のアカウントを追加すれば OK です。
上のスクリーンショットで赤で囲んでいる上がピンク色になっているフォルダは、まだアカウントを登録していないフォルダで。青で囲んだフォルダがアカウントを登録済のフォルダになります。
このピンク色のフォルダをダブルクリックするとアカウントの認証画面が開くので、そこで認証すると追加できます。
もしくはメニューバーの「Add Link」からサービスを選んで追加することもできます。
アカウントの追加は、データが多い場合は、物凄く時間がかかる場合があると思います。初めだけ少し辛抱ですね。
odrive の凄いと思ったところ
Progressive Sync
アカウントを追加した段階では、データはまだ同期されていません。ダブルクリックすると同期されます。もしくは、右クリックの odrive から「Sync Folder」で同期したり、必要なくなったら、「Unsync Folder」で同期をやめると、ローカルからデータが消えます。
これは素晴らしい!
無駄にローカルストレージを消費することなく、どのクラウドサービスに何を入れたのか確認したり、管理することができます。もちろん、Finder や Spotlight で検索可能!
ただしフォルダをダブルクリックすると、そのフォルダ直下のファイルはすぐに同期されてしまうみたいなので、場合によっては個別に同期を停止する必要があるかもしれません。
ちなみに、同期されていないファイルはこんなアイコンで、「.cloudx」という拡張子です。フォルダの場合は、「.cloudfx」です。
サービスそのものの同期をやめる時は、サービスのフォルダの右クリックメニューに「Unlink」というメーニューがあります。
同一サービスの複数のアカウントが扱える!
Dropbox を複数とか、Google (Gmail、Google Drive) を複数とか、同じサービスを複数登録できます。
同じサービスのアカウントを 2つ登録すると「Gmail」「Gmail (2)」などというフォルダ名なってしまって、少し分かりづらいんですけど。普通に Finder でフォルダ名を変更しても大丈夫でした。なかなかの柔軟性。素晴らしいな。
ファイルの更新日付もオリジナル!
こういった同期ツールが用意されていない場合、写真のサービスに多いと思うんですけど。そのサービスのウェブからダウンロードすると、ファイルの日付が変わってしまうのが、個人的には凄く気になるんですよね。
odrive は、ちゃんとそのファイルの日付でローカルに同期してくれました。
良いところをまとめると
- マルチアカウント OK。
- でもいろいろ登録するとわかりづらくなりそうだけど。
→ 自由にフォルダ名を決められるから問題ない。 - せっかくクラウドサービスを使っているのに、ローカルのストレージを消費するのが嫌だ。
→ Progressive Sync でそれも解決。 - 更新日付もオリジナルのままだから、ファイルの管理上も好ましい。
なんか凄く良いサービス、アプリに思えてきた。
odrive の惜しいところ
これを残念に思うかどうかは、人によるかと思いますが、全てのサービスが双方向で同期できるわけではありません。
対応サービスによって同期の種類に、One-way (read-only) と Two-way (synchronization) があります。
一方向の場合は、そもそも同期と言わないんじゃないか? と思いますが、ちょっと言葉が浮かばないので、内容で察して下さい。
対応している全てのサービスの説明は、見つからなかったんですけど。
Dropbox、Google Drive、OneDrive などは双方向で同期できて、Facebook の写真などはダウンロードするだけという感じみたいです。
使ってみた感じだと、先ほどの対応サービスで「Cloud Storage」に分類されているものは双方向の同期が可能で、「Social Media」に分類されていたものはリードオンリーな印象でした。
ごめんなさい。これに関しては、全部のサービスを試していないので、憶測です。
もしそうなら私の場合、写真は見て確認できれば十分なので、特にデメリットにならないです。でも Facebook の写真を Mac のアプリを使って修正して、そのまま同期されたら嬉しい。みたいなことはできないですね。
まとめ
おおもとのデータはいままでどおり Dropbox など自分の好きなサービスに置いてあるままです。odrive が万が一、このままメジャーにならずに終わってしまっても、データを消失するわでもなく。今使っているクラウドサービスのデータを単純に一箇所で扱えるようになるだけなので、特に大きなデメリットもなく、むしろメリットしかないように思いました。
しかし使い始めたばかりなので、もしまた何か気づいたことがあったらメモしたいと思います。
余談
今はすっかり Dropbox に満足していて、あまりいろいろなものに手を出さなくなりましたけど。前は使いやすそうなストレージサービスを見つけると片っ端から試していた時期もあります。そして、使わなくなったけど、データが入れっぱなしになっているサービスもあったり。これはあまりよくないな。
Dropbox をメインにしている今でも、それぞれ微妙に使い勝手が違っていたりするので、Google Drive も併用しているし、SkyDrive だった頃に OneDrive も使っていて、既に使わなくなって放置状態だったりします。
そんなわけで、odrive がオンラインストレージサービスの整理に役に立ってくれそうです。