Evernote for Mac に久々のベータ版「Evernote for Mac 5.6.0 Public Beta 1」がリリースされたのでためしてみた

Evernote 1024

Evernote は、2008年8月から使っていまして、もうすぐ6年になります。使い始めて数カ月後にはプレミアムユーザーになり、その後も継続してプレミアムユーザーです。そのぐらい Evernote を愛してやまないわけですが、大きな不満もずっとありました。

それは、「重い、遅い、マシンのリソース喰い過ぎ」
Evernote を使い始めた頃に使っていたデバイスは、パソコンは Windows、スマートフォンは Windows Mobile。その後、Mac ユーザーになり、Android を使い、iPhone を使い。。。。その間、ずーっと、Evernote の動作に満足したことはありません。
Evernote 好きの方は、気分を悪くしないで下さい。私も Evernote を愛しています。これは愛していればこその苦言です。

しかし、今年に入って変化の兆しがありました。

ソフトウェア品質、そしてより良い Evernote を作るための 2014 年の取り組みについて | Evernote日本語版ブログ

今年の始めの公式ブログの記事です。この記事の2段落目から引用します。

この数年間は、Evernote にとって素晴らしいものでした。その間、Evernote という会社、コミュニティ、そして製品は、大きく成長することができましたし、まだまだ成長を続けています。しかしながら、そんな急成長のスタートアップ企業でも、しばし立ち止まり、「上」よりも「中」を見るべきタイミングがやってくるものです。新しい機能を追加するよりも、既存の機能を改善することが大事な時。新規ユーザの獲得よりも、既存の Evernote ユーザのみなさんに満足していただくことが大事な時。開発のスピードよりも、会社としての方向性を見定めることが大事な時。
(中略)
2014 年の私たちの中核テーマ、それは、Evernote が提供する本質的な価値を継続的に改善することです。

と、あります。泣けました。やっとか。信じて待っていたよ。何年も待っていたよ。
この記事の冒頭では、Jason Kincaid 氏(元 TechCrunchのライターだそうです。)の批判記事に対して、真摯な反省の弁を述べています。問題が起きた時の Evernote の対応(CEO Phil Libin 氏の対応)はいつも信頼がおけるものだと感じています。
だから、この時も信じました。

その後おおまかに、こんな流れがありました。

Evernote の同期が 4 倍速くなりました | Evernote日本語版ブログ

同期の高速化について | Evernote日本語版ブログ

Evernote for iPhone・iPad アップデート: カスタマイズできる、より優れた Evernote へ | Evernote日本語版ブログ
この中でも高速化について語られています。

そしていよいよ、自分にとって最重要デバイスである Mac の登場です。
Evernote for Mac 5.6 ベータ版 (1) が登場 | Evernote日本語版ブログ

前置きが長くなりましたが、不具合承知で試しました。この流れできて、試さないわけがありません。むしろ待ってました。

Evernote for Mac 5.6.0 Public Beta 1 の変更点

スピード

  • 同期が 3 倍以上速くなりました。特に、大量の共有ノートブックがあるユーザや Evernote Business ユーザは違いを実感できるはずです。
  • 新規ノートは瞬時に同期され、お使いの他のデバイスですぐにアクセス可能になります。
  • ノートを共有する時に、同期完了を待つ必要が無くなりました。
  • アプリの起動と終了が劇的に速くなりました。
  • 新しいキーボードショートカットが加わり、簡単にノートリストに移動したり (CMD + |)、tab キーで検索ボックス、ノートリスト、ノートの題名と本文の間を移動できます。
  • アプリの待機時と使用時のエネルギー消費量が大幅に削減されました。

新機能

  • 表のサイズが変更可能になりました。背景色や罫線のスタイルも調整できます。
  • ノートエディタにて直接、画像のサイズが変更可能になりました。画像をクリックし、右下のハンドルをドラッグしてください。
  • 検索結果が関連性の高い順に表示されるようになりました。
  • ノートリストの最上部にノートブックの選択メニューが表示され、最近使用したノートブックも記憶されます。
  • ノートエディタ上のチェックボックスが改善され、クリックしやすくなりました。
  • デフォルト設定で Evernote にログインした状態が保持されます。

動作の安定性の改善

  • 合計で 400 件以上のバグを修正しました。その内、約 100 種類以上がアプリの強制終了に関するバグです。
  • Evernote の強制終了の報告送信システムを作り直しました。

注意点

  • Spotlight 検索が現在利用できません。
  • Evernote for Mac 5.6 を利用するには、Mac OS X 10.7 以降が必要です。

使ってみた感想

上記のような取り組みの中で、Mac についてはまだ第一弾のベータ版であることを踏まえた上で、現時点での感想をメモしておきます。正直、今回は新機能はどうでもよくて、確認したかったことは「重い、遅い、マシンのリソース喰い過ぎ」が改善されているのか?です。よって、感想もその点について書きたいと思います。

良くなった点

初回同期の仕様が改善されて、以前ほど待たされなくなった

あの忌々しい、「初回同期の儀式」がなくなりました。iPhone や iPad で使っている方は、わかりやすいと思いますが、同じような仕様になりました。つまり、初めにメタデータ(?)だけ同期するので、同期が終わったノートについては比較的すぐに使えます。
「比較的すぐに」というのは、この段階ではノートの中身は選択して表示したときにデータのダウンロードをしているので、場合によっては表示されるまで待たされます。印象としては画像が多いノートは、少し時間がかかる感じがします。
ちなみに、いままで使っていなかった方に「初回同期の儀式」を軽く説明。同期してインデックスされるまで、ノートが表示されません。数万単位のノートがある場合は、すべて終わるまで何日も何日も何日も…かかっていました。その間まったく使い物になりませんでした。
Air とかモバイルノートの場合、どうすればいいというのだ?という仕様でした。これが原因で Mac で使っていなかった人は、今回は試してみる価値があるかもしれません。

まだまだな点

再び強調しますが、これはあくまで第一弾のベータに対する評価です。今回こそは、Evernote の本気を感じています。これからさらに改善される可能性を大いに感じているけど、今回のバージョンではまだまだということです。

大量にノートがあると、まともにアップデートできない

ノートが多ければヘビーユーザーというわけでもなく、使い方によってノート数は違ってくると思うので、参考になるようにアップデート時の具体的なノート数もあげておきます。
自分のノート 60,398。共有のノート 13,698。ローカルのノートが 461。合計 75,037。
この状態でアップデートしたところ、同期が終わっているのに「サマリービューでスニペットが表示されない」「検索しても何も出てこない」などの不具合が発生して、同期し直しました。しかし上述のように、初回同期の仕様が改善されたため、以前ほど苦痛ではなくなりました。ローカルのノートを除いても合計 74,576のノートの同期が数時間で終わりました。

余裕でまだリソース喰ってる

他のアプリと比較する必要を感じないほど、Evernote がダントツで CPU を使っています。しかしメモリの消費量は改善されたかな?以前は同期中は余裕で 2GB とかそれ以上のメモリを消費していましたが、状況にもよると思いますが、今は 1GB 以下に収まっています。これは憶測になりますが、おそらく、初めにメタデータを同期したあと、実際のデータをダウンロードしたり、サムネイルを作ったり、インデックスしたり、いろいろ裏で働いていて、それがすべて終わるまでこんな感じなのだと思われます。

Evernote mac 5 6 0 public beta1 sync

すべてのノートが揃った今も、ステイタスは同期中です。まだスニペットが表示されていないノートも大量にあるし、ノートの中身も表示したときにダウンロードしている状態です。

参考までに今回試した Mac は iMac Mid 2011 をカスタマイズして購入したもので、スペックは以下の画像を見て下さい。3年前の Mac だけど、それほど悪いスペックではないですよね?もう少しスペックの低いマシンやモバイル用のマシンのことを考えると、もっと頑張って欲しと思います。私も MacBook を欲しいと思っていて、手に入れたら当然 MacBook でも、Evernote は使いたいですからね。

IMac Mid 2011

まとめ

まだすべての処理が終わっていないため、使用して気づいたことというより、インストールして気づいたことに近い感想ですが、良い方向への変化は感じられるものでした。
しかし、今 Evernote がフォーカスしていることが、「新規ユーザの獲得よりも、既存の Evernote ユーザのみなさんに満足していただくことが大事な時。」であるならば、よりいっそうの改善を期待したいと思います。
Evernote の機能面は今も満足していて、これがどんなデバイスでも、いつでもまともに動いて、すぐにノートを取ったり、見たいノートをすぐに見ることができたら、本当に凄いサービスだし、凄いアプリだと思っています。動作面が改善することを願いつづけて、早 6 年。Mac 版の改善は始まったばかりだし、ここまで来たら気長に期待して待ちたいと思います。

「Evernote for Mac 5.6.0 Public Beta 1」に興味をもった方は、こちらからダウンロードできます。
Evernote for Mac 5.6 ベータ版 (1) が登場 | Evernote日本語版ブログ

追記 : Evernote for Mac 5.6.0 正式リリースされました。
Evernote for Mac 5.6.0 正式リリース! | R

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