みなさん Google は好きですよね。私は大好きです。
そんな私のメインのメールアドレスはもちろん Gmail なのですが。長いこと無頓着に使っていたら容量がいっぱいいっぱいになってきました。
現在 Gmail の容量は、Google ドライブや Google フォト などと統合されているので。Google のストレージとでも言った方が適切かもしれません。(Google の表現では「ドライブ ストレージ」が正解かな?)
しかし私の場合は、Google ドライブはそれほど使っておらず、Google フォトは、無料、容量無制限を謳う「高画質」というモードで保存しているので、理論的にはこれらのサービスは容量を圧迫していない事になります。
そこで、2006年から使っており (もう10年か…)、要らないメールも多そうな Gmail を整理する事にしました。
Google のストレージ使用量を確認する
Google のストレージの空き容量が心配な方は、以下のリンクから使用量と空き容量を確認できます。
ドライブ ストレージ
こちらで確認したところ私の Google のストレージの使用量は 91% に達しており、案の定一番容量を食っているのは、Gmail で 14.28GB も消費しておりました。気になるのは容量を消費しないはずの Google フォトが 2.51GB 消費しておる。これいかに? こちらは今後の課題とします。
先ほども触れましたが私は Gmail を 2006年から使っていて、その時に作ったアカウントが今もメインのアカウントです。しかもその時に、Gmail を使うようになる前のメールも全て Gmail に取り込んでおります。
かつては少しずつ容量が増えてゆく仕様になっていて、Gmail をストレージ代わりに使う手法が流行ったりもしていました。まだ Google ドライブやら Dropbox などまともなオンラインストレージがなかった頃のお話です。
私は Gmail をストレージ代わりに使うことはしませんでしたが、こんな背景から無頓着にファイルを添付したり、一時期は何でもかんでも Gmail に送信していました。まだ Evernote がなかった頃の出来事です。その結果がこれです…。
それでも動作に支障をきたさないし、豊富な検索機能で目的のメールが探し出せるのが Gmail の良いところであります。が。そんな Gmail 様にずっと甘えていました。いい加減整理します…。
$1.99/月 で 100GB も使えるようになるので、お金を払うことも考えましたが、その前に無駄を省くことにしました。というのも、バックアップ用の別のアカウントにも全て受信していてそちらでは課金しております。そんなわけで、まずは日々使っているにもかかわらず検索結果が汚れてきたメインのアカウントを整理しようと思った次第です。
容量を圧迫しているメールや削除しても問題ないメールを探し出す
空き容量を増やすには、お金を払って全体の容量を増やすか、いらぬものを削除して確保するしかありません。今回は後者になります。
Gmail で要らないメールを探し出すには、いろいろな検索演算子が役に立ちます。
その辺りを順に紹介します。
サイズの大きいメールを探し出す
容量削減に一番効果が大きいのは、やはりサイズの大きメールを削除することです。
サイズの大きいメールを探すためには、検索演算子「larger:」を使います。
例えば、10MB より大きいメールを検索したい場合は、「larger:10M」といった具合です。これで 10MBより大きいメールを検索できます。
私の Gmail で検索したところ 10MB より大きいメールが 119通ありました。仮にこの 119通が全て 10MB だったとしても 1,190MB! なかなかのものです。
実際にはこの中にもっと大きいメールもあるので、このメール達が相当な容量を消費しております。
そもそも Gmail で添付できるファイルのサイズは 25MBが上限なので、Gmail の添付ファイルとしては 10M越えは大きい方だと思います。
私の Gmail の容量を圧迫していたのは、とある WordPress のプラグインを使ってブログのデータベースを Gmail にバックアップしていた頃のメール達でした。今は別の方法でバックアップしているし、そもそもそんな昔のデータベースのバックアップは無用です。削除したりました。
古いメールを根こそぎ探し出す
大昔のメールなんぞ一切いらないという方に、うってつけの検索方法があります。
「older_than」がその検索演算子です。
例えば、「older_than:2y」なら今から2年以前に受信したメールを検索できます。
もしくは「before」もあります。
例えば「before:2006/07/18」とすると、2006年 7月 18日より前に受信したメールを検索できます。「before」の方が日付単位でより細かく指定できます。
合わせ技で探し出す
Gmail の検索演算子は、複数の演算子を合わせて使用することもできます。
ここまでに紹介した検索演算子を例にすると。
例えば、「larger:10M older_than:5y」とすると。10MBより大きく、さらに今から5年以前に受信したメールとなります。
要らない確率が高そうです。
その他
ここから先は、これまで Gmail をどのように使ってきたかにもよってくるのですが。
思い当たる節がある場合は、参考にしてください。
Gmail はセキュリティ上、添付できないファイルがあるのですが。zip などで圧縮してもその対象となります。例えば exe はブロックされるファイルなのですが、それを圧縮して zip にしてもブロックされるというわけです。
添付できないファイル形式
.ade、.adp、.bat、.chm、.cmd、.com、.cpl、.exe、.hta、.ins、.isp、.jar、.jse、.lib、.lnk、.mde、.msc、.msp、.mst、.pif、.scr、.sct、.shb、.sys、.vb、.vbe、.vbs、.vxd、.wsc、.wsf、.wsh
しかしその昔 rar など対象になっていない圧縮形式があった時代がありまして、私もこの制限を回避するためによく rar を使っていました。
時を経て、今では rar で圧縮したファイルもブロックされております。過去のメールも例外ではありません。
思いあたる節があるならばこれも整理する対象です。
例えば「filename:rar」で検索します。
すると rar が添付されたメールが検索できるのですが。
思いっきり、ブロックされています。しかも「ウィルスの警告」などと物騒な物言い…。
この辺り、拡張子で一律ブロックするのではなく、本当にウィルスに感染しているのかまで判定して欲しいところです。できるよね? Google さんは。
そうは言っても現状ではダウンロードすることもできないので、必要なければ削除の対象ですね。
その他にも使えそうな検索演算子
ここまでに紹介したもの以外にも使えそうな検索演算子をあげてみます。
- 「has:attachment」添付ファイルのあるメールを検索。
「filename:」を組み合わせると、特定の拡張子を持った添付ファイル付きのメールを探しやすいです。 - 「from:」あいつからのメールはいらねっ。って時は送信者で絞り込み。
- 「subject:」件名で検索できます。
同じ送信者でも要るものと要らないものがあったりするので、そんな時はこれを使って件名で検索します。要らないメールマガジンなどを探しやすいです。
Gmail の検索演算子は Google のサービスだけあって豊富に用意されております。興味がある方は以下のリンクから本家のヘルプも覗いてみてください。
Gmail のゴミ箱について
ここまで要らなそうなメールを探し出す方法を紹介してきましたが、最後に Gmail のゴミ箱の仕様についても触れておきます。
Gmail はメールをゴミ箱に入れてもすぐには消去されないので、そのままではすぐには容量不足は改善しません。
Gmail では削除したメールは 30日間ゴミ箱に保存され、その後完全に削除されます。切羽詰まっている場合は、ゴミ箱を開いて「[ゴミ箱] を今すぐに空にする」をクリックして、ゴミ箱を空にしましょう。
ちなみに、迷惑メールが削除されるのも 30日後なので、お急ぎならばこちらも気にしてみてください。
余談ですが。今ではほぼ使っていないプロバイダーのメールも Gmail で受信していて、そのアドレスの @ より前が 4文字だけなので、一時期はとんでもないスパムの量で、確か Gmail を使い始めた頃もスパム対策をググっていて Gmail に出会いました。今ではその頃よりはだいぶスパムも減りました。
さらにどうでもいい話ですが、スパムメールというのは、今も昔もだいたいエロで釣ろうとしておりますね。
釣っている方も、きっと釣れるからやっているんだろうな。
エロの求心力、恐るべし。
まとめ
今回紹介した検索演算子たちは iPhone や Android でも使えます。しかしスマホで検索演算子を入力するのは少々面倒ですね。
そんな時はよく使う演算子は、辞書登録などしておくと便利です。
追記 : で、どれだけ空き容量が増えたのか?
効果はどんなメールが保存されていたかで違ってくるので、参考程度ですが。整理した結果を追記します。
まだ全部は整理できていないんですけど、サイズの大きいメールの削除を実施したところ。私の Gmail の使用量は、14.28GB から 9.83GBと、4.45GB も削減できました。
ドライブ ストレージ全体の使用量としても 91% から 68% となり。円グラフも赤色から黄色に変わり、ひとまず危機を脱しました。