
Yosemite にアップグレードした時に、それまで使っていた VMware Fusion 5 が起動しなくなり。仮想化アプリと言えばずっと VMware Fusion を使っていたので、ちょっとした興味で Parallels Desktop 10 に乗り換えたんですけどけど。
El Capitan になって、今度は Parallels Desktop 10 で ゲスト OS として El Capitan をインストールできなくなってしまいました。
とはいえ、Windows 7 は問題なく動いているし、El Capitan の仮想化もいざとなったら Yosemite をインストールしてからアップグレードしても良いかと思って、今回は Parallels Desktop も VMware Fusion も購入していなかったんですけど。なんと VMware Fusion Pro 8 を無償で提供していただけたので、早速 El Capitan をゲスト OS としてインストールしてみました。
ありがたや。
Windows はあんまり使っていないから、後回しなのです…。
VMware Fusion 8 に El Capitan をインストールする手順
手順などと大げさなことを言っていますが、VMware Fusion に標準機能として用意されているので、とっても簡単です。すでに VMware Fusion を使っている方は、見ればわかるレベル。VMware Fusion を使用したことがない方は参考にしてみてください。
VMware で仮想マシンの新規作成

今回は、El Capitan 上の VMware Fusion に El Capitan をインストールする方法を紹介します。
Command + N で仮想マシンの新規作成ウィンドウを開くと、「リカバリ パーティションから OS X をインストール」というメニューがあるので、それを選択します。
El Capitan の環境で Yosemite など旧バージョンの OS X をインストールする場合は、「ディスクまたはイメージからインストール」になります。

保存場所を決めて。

しばらく待つと。

VMware Fusion の初期設定で構成された結果が表示されます。
デフォルトで設定される「仮想マシンの概要」はこんな感じ。
- ゲスト OS : OS X 10.11
- 新規ハードディスク : 容量 40 GB
- メモリ : 2 GB
- ネットワーク : Mac を共有 (NAT)
- デバイスサマリ : 2 CPU コア、CD/DVD、USB コントローラ、サウンド カード
ハードディスクは、40GB割り当てられていますが。デフォルト設定では、実際に必要になったスペースしか消費されないので、この設定で進めても、初めから 40GB消費されるわけではないです。環境によって多少変わるかもしれませんが、インストール後の実際のサイズは 22GB程でした。
これらの設定は後から変更できます。手っ取り早く完了するため、ひとまずこのまま「終了」をクリックして先に進めました。
ここで設定を変更したい場合は「設定のカスタマイズ」をクリックしてカスタマイズしてください。

すると、リカバリパーティションからデータの読み込みが始まります。
ずっと前は、リカバリパーティションからの作成なんてできなかったので、これだけでもずいぶんとお手軽になりました。

だんだん、見慣れた画面になってまいりました。言語を選択し。次へ。

VMware Fusion にゲスト OS を新規で作成する作業なので、多少の違和感がありますが、「OS X を再インストール」を選択して「続ける」をクリック。

きました!OS X El Capitan のインストール開始です!

適格性が検証され。

使用許諾に同意します。
OS X を仮想マシンとして使用する場合のライセンスについて気になる方は、こちらも参考にしてください。
Yosemite の時に書いたものですが、El Capitan でも変更はありませんでした。

使用許諾に同意後、インストールディスクを選択し、Apple ID でサインインしたら、ようやくインストールが始まります。
今回、ホストにしている Mac は、iMac Mid 2011、21.5inch を CTO でカスタマイズして購入したもので、主なスペックは。
- CPU 2.8 GHz Intel Core i7 (Sandy Bridge)
- メモリ 16 GB 1333 MHz DDR3
- GPU AMD Radeon HD 6770M 512 MB
- 起動ディスクは SSD
となります。
この Mac でだいたい1時間 15分ぐらいでインストールが完了し、OS X のセットアップになりました。
インストール中も同じ Mac で別の作業をしていたので、黙って待っていればもう少し早く終わったと思います。

ここからは、いつも通り Mac のセットアップを進めてください。

El Capitan のインストール完了!
El Capitan On El Capitan の完成です。
VMware Tools のインストール
El Capitan のインストールが完了して、起動できたら。VMware Fusion を便利に使うため、VMware Tools をインストールしておきます。
VMware Tools は、Fusion のメニューバーから「仮想マシン > WMware Tools のインストール」から実行できます。


これで、完了。あとは気の向くままに、もう一つの El Capitan を楽しんでください。
まとめ
多少時間がかかりますが。その時間のほとんどは、放置するだけです。これだけの作業で簡単に El Capitan 上で、El Capitan を実行できるようになります。
こんなことしたい人は、綺麗なスクリーンショットが欲しかったり、デフォルト状態で確認したいことがあったりするブログ運営者だったり、いろんな環境があるのが嬉しい開発者の方だったりが多いかもしれませんが。
そういう属性の方でなくても、簡単に同じアプリを 2つ実行することができたり、現在の環境を壊す可能性があるアプリを仮想環境で手軽に試したりすることができます。そんなわけで純粋に Mac のヘビーユーザかつ好奇心旺盛な方にもわりと重宝する場面があるかと思います。
お使いの Mac のスペックに余裕があれば、試してみるのもありかと。私もブログを始める前から、ずっと Mac On Mac をやっていました。
Wndows 10 もインストールしてみました。
こんなのも書きました。