
VMware Fusion 8 に El Capitan に続いて、Windows 10 をインストールしてみました。
最近自宅ではほとんど Windows 使っていないんですけど…。Windows が天下の世の中ですので、必要になる時もたまにあったりします。何れにしても。社会人としては、Mac がわからなくても困らないけど、Windows がわからないと困るということが時としてあります。
厳しい世の中です…。
Windows 10 の ISO を入手する
VMware Fusion があったところで、ものがなくてはインストールできないので。まずは Windows 10 の ISO を入手します。
Windows 10 の ISO ファイルは、こちらからダウンロードできます。
Windows 10 ISO
ダウンロードする際に、エディションを選択する必要があるのですが、その選択肢が幾つかあります。

- Windows 10
- Windows 10 KN
- Windows 10 N
- Windows 10 Single Language
以上のエディションが用意されていますが、日本で使う場合は「Windows 10」で良いと思います。
Edition N
欧州委員会の要求を受けて用意されたエディション。Home EditionとProfessionalからWindows Media Playerが除かれている。主要エディションはメディアプレーヤーに関する消費者の選択権を狭めるとして、競争法違反に問われたため。Edition KおよびEdition KN
韓国公正取引委員会の要求を受けて用意されたエディション。KはHome EditionとProfessionalに他社製インスタント メッセンジャーへのリンクを追加したもの。KNはHome Edition KとProfessional KからWindows Media PlayerおよびWindows Messengerが除かれているもの。欧州連合域内におけるメディア プレーヤーに加えて、インスタント メッセンジャーについても消費者の選択権を狭めるとして、独占禁止法違反に問われたため。
「Edition KN」とか「Edition K」とか、XP の頃からあったんですね。知らなかった。
こちらも参考に
Windows の N エディションとは – Windows ヘルプ
「Windows 10 Single Language 」は1言語限定だと思うんですけど、N とか KN とか日本に関係なさそうなものまで選択肢にあるので、その1言語が日本語なのか不明です。すみません。試していません。
というわけで、「Windows 10」を選択すれば OK です。

次に言語を選択します。ますます「Windows 10 Single Language」が何なのか疑問が湧きますが、分からなくても問題ないので日本語を選んで次に進みます。

32bit と 64bit、お好みのものをダウンロードしてください。
2016年 01月 23日にダウンロードした ISO ファイルが、バージョン 1511 build 10586.63 で。32bit が、3.05GB。64bit が、4.06GB でした。ファイルサイズがそれなりにあるので、環境と時間に相談してダウンロードしてください。
ちなみに。Windows でこのページにアクセスすると。

ISO ファイルのダウンロードではなく、「MediaCreationTool.exe」と言うアップグレード用のツールのダウンロードになってしまいます。

ツールをダウンロードしてから、Windows 環境では、そのままアップグレードしたり、ディスクなり、ISO ファイルなりを作成する手順になります。
が、VMware Fusion を使う人は、Mac ユーザなので関係ないですかね。
VMware Fusion 8 に Windows 10 をインストールする
ISO ファイルの用意ができたら、ようやく Windows 10 を VMware Fusion へのインストールすることができます。

Command + N で新規インストールのウィンドウを開いたら。「ディスクまたはイメージからインストール」に、先ほど用意した ISO フィアルをドラッグ & ドロップしてください。

するとこんな感じになるので、続けるをクリック。

「Microsoft Windows 簡易インストール」というのが始まります。
ここで設定するものは、以下になります。
- アカウント名
- パスワード
- Windows プロダクト キー
- Windows のバージョン (エディション) の選択
Windows 7 のライセンスを持っているんですけど。DSP版で購入したもので、32bit のライセンスしかなく。それを Windows 10 のアップグレードに使用するか迷っているので。ひとまずライセンスは入力せず、エディションは Pro を選択して次に進みました。
少なくとも、これで試用できるのでそれから決めてもいいかなと。この辺りのお手軽さは、仮想化 OS の利点ですね。

プロダクトキーを入力せずに進めると、「Windows のほとんどのバージョンでは、起動して Windows の簡易インストールを成功するにはプロダクトキーが必要です。」と警告のようなメッセージが出ますが、気にせず「キーなしで続行」をクリックして進めます。

次に、統合のレベルを選択することになりますが。このウィンドウの説明だけだと、初めて使う場合はよくわからないですよね。
VMware Fusion のヘルプによりますと。
さらにシームレス
Fusion で Mac 上のドキュメントとアプリケーションが Windows と共有されます。Windows でサポートされる Mac のファイルは Windows で開くことができます。Windows で Mac のドキュメントを変更できるため、Windows アンチウイルス ソフトウェアをインストールして、定期的にアップデートしてください。
さらに分離
Fusion で Mac 上のドキュメントとアプリケーションが Windows と共有されません。Mac と Windows 間でファイルをコピーするには、ドラッグ アンド ドロップを使用します。
となっております。
簡単にまとめると。「さらにシームレス」は、ホストの Mac とゲストの Windows の境目が曖昧。「さらに分離」は、ホストの Mac に対してゲストの Windows がきっちり分離されているようなイメージになります。
分離の方は連携しようと思ったら、ハードウェアとして別の Mac と Windows を連携させるのに近い感じです。
例えばファイルを共有するためには、ちゃんと共有フォルダの設定をする必要があったり。そんな感じです。
私の場合、今回は純粋に Windows 10 を VMware Fusion にお試しインストールなので、「さらに分離」を選択して進めました。

すると。VMware Fusion のデフォルトで設定された「仮想マシンの概要」が表示されます。
スペック周りだけ抜粋すると。
- 新規ハードディスク : 容量 60 GB
- メモリ : 2 GB
- ネットワーク : Mac を共有 (NAT)
- デバイス サマリ : CD/DVD、USB コントローラ、プリンタ、サウンドカード
という設定になりました。
後から変更できるので、「終了」をクリックして次に進みます。なぜかここのボタンは、「続ける」ではなく「終了」です。

保存場所を決めたら、Windows のセットアップが始まります。



20分足らずで Windows 10 らしきものが出現。もうすぐ完了です。


さらに 10分ほど待って、ここまで到達。

Mac OS X をゲスト OS にした場合は、手動で VMware Tools をインストールする必要がありましたが。Windows がゲスト OS の場合、自動でインストールしてくれました。

VMware Tools を自動でインストールした上で再起動されたので、ウィンドウサイズ + 解像度も自在です。
これで、VMware Fusion への Windows 10 のインストールが完了です。
今回ホストにしている Mac は、iMac Mid 2011、21.5inch を CTO でカスタマイズして購入したもので、主なスペックは、
- CPU 2.8 GHz Intel Core i7 (Sandy Bridge)
- メモリ 16 GB 1333 MHz DDR3
- GPU AMD Radeon HD 6770M 512 MB
- 起動ディスクは SSD
です。
この Mac で Windows 10 のインストール完了まで40分ほど。OS X をゲストとしてインストールするよりだいぶ早い結果となり、お手軽な印象でした。
まとめ
ホストとなるマシンのスペックがそれなりにあるならば、OS を仮想化するのは至極簡単です。あとはライセンスをどうするか。先ほども触れましたが、私が持っている Windows 7 のライセンスは 32bit 限定なのです。今さら 32bit とか、あまり嬉しくない。かといって、せっかく無償アップグレードがあるのに、わざわざ購入するほど Windows を必要としていない。
悩ましいところです。
32bit のライセンスで 64bit を認証する術もあるみたいなんですけど、それが 7月の無償アップグレード終了後も有効なのか不明。今後 Microsoft は、Windows のメジャーアップグレードを行わないなんて話もあるし。なら買ってもいいかなと思ったり。
でも 64bit にこだわる必要があるほど、そもそも使っていないし。
絶妙に微妙。
まぁまぁしますね。でも OS が 20,000円きっているのは安いのか?
こんなのも参考にしてみてください。