
今回は珍しく Windows の話です。と言っても Mac の Parallels で仮想化している Windows なので、Mac の話と言えば、Mac の話ですが。
Windows を使っていてテキストエディタなどを開いたときに「変換エンジンプログラムの起動に失敗しました。」というメッセージがでて、Google 日本語入力で入力できなくなってしまう症状がかれこれ半年以上続いていましたが、あまり使っていないせいもあり放置していましたが、急にやる気になって、対処してみました。と言いますか、Microsoft の IME に耐えかねました。
エラーメッセージは全文では、
「変換エンジンプログラムの起動に失敗しました。新しい Google 日本語入力を利用するためにコンピュータを再起動して下さい。」
という内容です。
しかし、再起動しても直りません。毎回出てきます。再インストールしても出てきます。そして、放置していました。
「Google Japanese Input」フォルダを削除する
「Google Japanese Input」は、Google 日本語入力の設定ファイルなどが保存されているフォルダなのですが、アンインストールしても残っていることに気が付きまして、試しにこれをいったん削除してみたところエラーがでなくなりました。
まず、作業前に「言語バー」から入力システムを別のもの、Microsoft IME とかに変更しておきます。
「Google Japanese Input」を削除する前に、辞書のバックアップ
「Google Japanese Input」には辞書ファイルも含まれているので、必要に応じて辞書のバックアップもとっておきます。

辞書は、Google 日本語入力のレンチのアイコンから「辞書ツール」を開いてバックアップすることができます。

ここでエクスポートしておいて下さい。
「Google Japanese Input」の場所
「Google Japanese Input」の場所は
「C:\Users\ユーザ名\AppData\LocalLow\Google\Google Japanese Input」です。
途中の「AppData」が隠しフォルダになっているので、隠しフォルダを表示していない場合は、「フォルダー オプション」で設定を変更して下さい。もしくは、上記のパスの「ユーザ名」のところを実際のユーザ名に変えて直接開いても OK です。
「フォルダー オプション」を変更する場合は。
エクスプローラで alt キーを押すと、メニューが表示されます。そのメニューから「ツール > フォルダー オプション」を開きます。
表示タブの中に「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」という項目がありますので、それを選択。「OK」で閉じます。
「C:\Users\ユーザ名\AppData\LocalLow\Google\Google Japanese Input」の「Google」フォルダに辿り着いたら、そこにある「Google Japanese Input」を削除します。しかしいきなり削除せず、ひとまずどこか別の場所に移動したり、リネームしておく方が良いと思います。
その後、再度 Google 日本語入力を有効にすると勝手に、フォルダとファイルが作成されます。
これで、問題なく使えるようなら、辞書を先ほどの辞書ツールでインポートして終了です。
エラーがでていた時と、直ってからの「Google Japanese Input」の中身を較べてみた
エラーがでていた時のフォルダはいきなり削除せずに、移動してあったので、中身を較べてみました。
すると、原因は不明ですが、エラーがでていた時のファイルの一部が、本来は不可視ファイルのはずなのに、可視状態になっていました。
ちなみに。
先ほどの「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」と合わせて、「保護されたオペレーティングシステム ファイルを表示しない」のチェックを外すと全てのファイルが確認できます。
不可視フォルダやファイルを表示しておくのが不安な場合は、事が済んだら元に戻すのも忘れずに。
以前は開発バージョンを使っていて、辞書同期の機能が無くなったときに安定版に入れなおしたりしたので、すでに不要になったと思われるファイルもありました。
結果的にすっきりして良かったです。
まとめ
原因が特定できていないので、この方法で必ず直るか分かりませんが、それほど手間はかからないので、もし「変換エンジンプログラムの起動に失敗しました。」というエラーで困っていたら、試してみる価値はあると思います。