
Mac OS X 10.8 Mountain Lion から Gatekeeper というセキュリティ機能が導入され、初めて実行するアプリで「”xxx (アプリ名)”は、開発元が未確認のため開けません。」というメッセージが表示されることがあります。
もちろんセキュリティ機能なので、メッセージが出たら気にするべきではあるのですが。未署名なだけで必ずしもそのアプリに問題があるわけではないのです。
古いアプリなんかは、アプリに問題がなくてもデベロッパ ID の登録がされておらず、表示されてしまいます。しかし本当にアプリに問題がある場合もあります。
今回紹介する方法は、この辺りを理解した上で参考にしてください。
それほど大きな違いが Mac のバージョンによってあるわけではないのですが、メッセージのスクリーンショットは、El Capitan のものを使用しております。
微妙に違う箇所についても最後に書いています。
都度対処する (お勧めはこちら)

あなたが信頼を置いているアプリやデベロッパのアプリが、このメッセージを表示したら。

ダブルクリックではなく、「右クリック」か「Control を押しながらクリック」して表示されたメニューの「開く」を実行します。

すると「”xxx”の開発元は未確認です。開いてもよろしいですか?」というメッセージが表示されるので、良ければ「開く」をクリックして開いてください。
以後、このようなことをせずとも、ダブルクリックや Launchpad から他のアプリと同様に起動することができるようになります。
OS X の設定を変更する
このメッセージを全く出さなくする方法です。なのでお勧めするわけではありませんが、Gatekeeper のオプションは、システム環境設定から変更することができます。

システム環境設定から「セキュリティとプライバシー」を開くと、「一般」タブで設定を変更できます。

「ダウンロードしたアプリケーションの実行許可」がそれです。
デフォルトでは、「Mac App Store と確認済みの開発元からのアプリケーションを許可」になっています。
変更するために、左下の鍵のアイコンをクリックします。

Mac のユーザーパスワードを入力。

すると変更可能になるので「すべてのアプリケーションを許可」をクリックして選択。
すると「”すべてのアプリケーションを許可”を選択すると、セキュリティが低下します。」と警告が表示されます。警告を理解した上でよければ、「すべてのプリケーションを許可」をクリック。
これで「”xxx”は、開発元が未確認のため開けません。」という警告メッセージが表示されなくなります。
まとめというか余談といいますか
ところで Gatekeeper のオプションを変更する際の警告メッセージに「この選択は、30 日間使用されない場合に自動的にリセットされます。」とあります。

こんなの前はなかった気がするので、仮想化してある Mac で確認したら、Mavericks まではなく、Yosemite からこのメッセージになっていました。
そういえば、Mavericks で設定したはずなのに Yosemite で元に戻っていたことがありました。その後、このメッセージが表示されても右クリックからの方法で対処していたので、その時の謎が今更解けました。
そもそも Gatekeeper が導入されてからだいぶ経つので、このメッセージを見かけることも少なくなりましたが。
こうなっちゃうとこの設定、いらないような。その都度右クリックからの方法で対処すれば良いような…。
「”xxx”は、開発元が未確認のため開けません。」の対処法を人に聞かれて、右クリックの方を教えて。その後ブログに書こうと思って調べたら、Gatekeeper の仕様に微妙な変更があったことに気がついて、自分も勉強になりました。
よく言われていることだけど、ブログを書いてアウトプットするのって、やっぱり有意義ですね。