iOS 9 で導入された「低電力モード」については、いつも Anker のモバイルバッテリーを持ち歩いているので、あまり使う機会がなさそうな気がしています。しかし、だからこそ使うとしたら緊急事態だと思われます。ならば事前に知っておいたほうが良いと思って、iOS 9 の「低電力モード」について調べたり、試したりしてみました。
低電力モードの概要
Apple の「バッテリーの駆動時間と耐用年数を最大限に延ばす」というページでは、以下のような説明になっていました。
低電力モードを有効にする。
iOS 9では「設定」で低電力モードを有効にすると、あなたのデバイスのバッテリー駆動時間を長くすることができます。このモードを有効にしている時も、電話での通話、Eメール、メッセージ、インターネットへのアクセスなどの主要な機能を使えます。低電力モードではディスプレイの明るさを減らし、デバイスのパフォーマンスを最適化し、システムのアニメーションを最小限に抑えます。メールなどのアプリケーションはバックグラウンドでのコンテンツのダウンロードを停止し、AirDrop、iCloudシンク、連係といった機能は無効になります。低電力モードを有効にするには、「設定」>「バッテリー」の順に選択します。
そして、iPhone の低電力モードの設定に記載されている説明は。
“低電力モード”では、iPhoneを完全に充電できるまで電力消費が一時的に抑えらられます。これをオンにすると、メール取得、Appのバックグラウンド更新、自動ダウンロード、および一部のビジュアルエフェクトが削減されるか、オフになります。
ググってみると。低電力モードにすると、iPhone のパフォーマンスを 40% 低下させるみたいなのをいっぱい見かけますが、これも Apple がそう言っているわけではなく、実際に計測した結果そうだったと言うことみたいです。
はっきり分かったことは。
- 電話での通話、Eメール、メッセージ、インターネットへのアクセスなどの主要な機能は使える。
- デバイスのパフォーマンスを最適化 (何を最適化しているのか、具体的に知りたい!)
- ディスプレイの明るさを減らす。
- システムのアニメーションを最小限に抑える。
- メールの取得を停止。
- アプリやコンテンツのバックグラウンドでの更新、ダウンロードを停止。
- AirDrop、iCloudシンク、連係といった機能は無効になる。
私が気がついた範囲では。自動ロックを無効にしていても、低電力モードが有効になると、無効が無効になりました。つまり、自動ロックされました。今のところこういった具体的な動作は、今後使用例が増えてきた時に、実例をもって知るしかなさそうです。
バッテリーを節約するということは。当然、何かとトレードオフなわけで、もう少し詳しくその辺りを知りたいんだけどな。低電力モードにしたがために、期待した動作をしていなかったことにあとで気がついたら、ヘコみそうだし。
バッテリー残量 20% でメッセージがでます
バッテリーの残量が 20% になると、メッセージが出てきます。
バッテリー残量が少なくなっています
バッテリー残量はあと20%です。
そして、選択肢は「閉じる」と「低電力モード」です。ここで「低電力モード」を選択すると。
「低電力モード」についての説明のメッセージが表示されます。低電力モードの設定に記載されている説明とだいたい同じです。
「続ける」を選択すると、低電力モードになります。
低電力モードが有効なときは、バッテリーのアイコンが黄色になります。
バッテリー残量関係なく、手動で有効に
「設定 > バッテリー」て低電力モードの設定をオン/オフできるので、バッテリー残量が 20% になるのを待たずとも、お気に召すまま有効に出来ます。
そこで気になったのが、低電力モードはいつ解除されるのか?
低電力モードがオフになるタイミング
ネットでも 20% で低電力モードのメッセージが出ることはよく見かけたんですけど。で、いつオフになるの?ってのが少し疑問だったんですけど。低電力モードになってから、ちょいちょい確認していたら、80%でオフになって、メッセージが表示されました。
設定を開いてみたら、ちゃんと自動でオフになっていました。バッテリーのアイコンも緑 (充電中) に変わっています。
手動で設定から低電力モードにした場合も確認しましたが。やはり、80%でオフになりました。
手動で低電力モードにしても 80%で自動でオフになるので、常時使うことを想定しているわけではなく、やはり緊急用だと心得ました。あくまでバッテリーの残量が少なくなったけど、すぐに充電できない時のため。そもそも低電力モードにすると、iPhone のポテンシャルを発揮できなくなりますから。
おまけ
私のお気に入りのアプリ「 Launcher 」は設定のショートカットアイコンを通知センターに配置できるので、バッテリーの設定も配置してみました。
「Launcher」については、以前に書いたメモがあります。今はもっと進化してるんですけど、よければ参考にして下さい。
iOS 8 の通知センターからアプリや設定を開くことができるアプリ「Launcher」
iOS 8 の通知センターからアプリや設定を開くことができるアプリ「Launcher」が復活!
番外
低電力モードは緊急用として。それより日頃から活用できそうな機能も iOS 9 に追加されています。
iOS 9 – 新機能 – Apple(日本)
このページの「バッテリーは、さらに長持ち。」という項目によると。
環境光センサーと近接センサーにより、画面を下にしてテーブルに置くとiPhoneがそれを認識するため、通知を受け取っても画面がオンになることはありません。
これは覚えておくと良さそうです。仕事中とかほぼ使っていないし、iPhone に通知が入ったところで見れないですから。使っていない時に余計なことをせず、無駄にバッテリーを消費しないのは歓迎です。
ただし、これが使えるのは、iPhone 5s 以降になります。しかもいつでも iPhone を使っている人には活用できない機能ですが。
まとめ
「低電力モード」は緊急用として知っておいたうえで、使っていないときは画面を下にして置いておこうと思います。
iPhone 自体はバッテリーを持ち歩いているわけではないので、機能を停止しまくって不便になるようなバッテリーの節約方法は嫌いなのです。そのために、バッテリーはバッテリーで持ち歩いているわけです。
それでも充電用のバッテリーを忘れてしまったとか、すぐに取り出せる環境ではない状況とか。何かしらの理由でバッテリーの節約をしたいときは覚えておくと良さそうです。