ついに本家 Karabiner-Elements が US キーボードにとって必須とも言える、左右の Command キーでの「英数 / かな」の切り替えに対応しました!
待ってました!
macOS Sierra になってから Karabiner が使えなくなり。これまで代替アプリとして「⌘英かな」や Karabiner-Elements を改良した「wwwjfy版 Karabiner-Elements」を使用しており、非常にお世話になりました。
しかしながら、「⌘英かな」は少々動作が不安定なところがあり。「wwwjfy版 Karabiner-Elements」は、本家が未対応ゆえ暫定措置を講じてくれたまでであると思いますので。本家が対応してくれたことは、これらのアプリに較べて安心感があります。
これで今後も US キーボードを使う上で、後顧の憂いがなくなりました。
Karabiner-Elements で左右の Commandキーで「英数 / かな」の切り替えを行うための設定
アプリを入手してインストールする
まずは、Karabiner-Elements/README.md at master · tekezo/Karabiner-Elements · GitHubからダウンロードしてインストールしてください。
インストールはよくあるインストーラーなので、サクッと済ませてしまってください。
2017/07/16 現在のバージョンは 0.91.8 となっております。
私は wwwjfy 版の Karabiner-Elements を使っていたので、念のため「~/.config/karabiner/karabiner.json」を別の場所に退避して、「~/.config/karabiner」を空にしてからアップデートしました。
2017年 9月 26日 追記 : バージョン 11.0.0 で安定版となった模様です!
9月 18日 にリリースされた、Karabiner-Elements 11.0.0 から安定版となり。GitHub でなく、本家サイトで配布されております。
上記アップデート通知のスクリーンショットの通り、0.91.16 からの変更はないようです。
参考 : Version History – Karabiner – Software for macOS
対応バージョンは、以下となっておりました。
- macOS High Sierra (10.13)
- macOS Sierra (10.12)
- macOS El Capitan (10.11)
これで High Sierra では、初めから安心して Karabiner-Elements が使えますね!
USキーボードでも怖いものなし。後顧の憂いなく High Sierra にアップデートできます。
いと、ありがたし!
本家サイト : Karabiner – Software for macOS
追記は以上です。
左右の Commandキーでの「英数 / かな」の切り替えは、新機能 Complex Modifications で実現
Karabiner-Elements では、Complex Modifications という機能を実装して Commandキーによる「英数 / かな」の切り替えに対応したようです。
しばらく Mac を再起動していなかったのですが、久しぶりに Mac を再起動 (Karabiner-Elements も久々の再起動) したタイミングでアップデートの通知が出てきて気がつきました。
Complex Modifications は Simple Modifications とは別に用意されていて。名称から察するにキーのコンビネーションが必要な動作は、こちらで設定するものかと思うのですが。
Complex Modifications は、バージョン 0.91.1 で実装され。
バージョン 0.91.5 で GUI を備えたようです。
そんなわけで、 wwwjfy 版の時のように JSON ファイルを編集しなくても Karabiner-Elements の設定を開いて GUI で設定することができます。
参考 : Karabiner-Elements/usage at master · tekezo/Karabiner-Elements · GitHub
左右の Commandキーで「英数 / かな」の切り替えをするための Complex Modifications の設定
Karabiner-Elements をインストールして起動したら。
Complex Modifications を開いて、左下の「Add rule」をクリックします。
するとルールを追加・有効にするウィンドウが開きますが、ここには Commandキーによる「英数 / かな」の切り替えのルールはありません。そこで追加のルールを取得するために、上部の「Import more rules form the Internet (open a web borwser)」クリックします。
すると Karabiner-Elements complex_modifications rules が開きます。
このページの下の方にある「For Japanese (日本語環境向けの設定)」を探してください。
「For Japanese (日本語環境向けの設定)」がみつかったら、そこにある「Inmport」ボタンをクリックします。
するとこんなのが出るかもしれませんが。「Karabiner-Elements.app を開く」をクリックすると、Karabiner-Elements に設定がインポートされます。
こんな感じになったら。「Import」をクリックして完了しましょう。
インポートできたら、「Enable」をクリックして有効にします。
完成図です。設定は以上です。
いと容易し。ありがたや!
まとめ
JSON ファイルを編集するのに較べると、非常に簡単ですね。しかも Karabiner はもともと、とんでもなく機能が多く。自分に必要な設定を検索して探してから、設定していました。Karabiner-Elements では今後このように必要な機能をインポートする方向で進化してゆくとしたら、それはそれで大歓迎です。たぶん本体のアップデートと切り離して進化できそうだし。
Sierra になった頃は Karabiner が使えなくなって落胆しましたが。このところアップデート頻度も上がっているみたいですし、以前と同等の使い勝手が実現する日も近いかもしれませんね。
補足
現在はこの制限事項は無くなっております。どのバージョンで無くなったのか不明ですが。少なくとも安定版としてリリースされたバージョン 11.0.0 では、Eject キーが使えております。(2017年 9月 28日 追記)
Eject キーの制限については、macOS Sierra (10.12) 側の制限のようですので、引き続き存在しています。
Eject キーの制限について気になる方はこちらを参考にしてください。
macOS Sierra になってから USキーボードユーザーとして、不自由をしのいできた経緯は以下のメモをご参照ください。